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HOME出版>中国庭園 人を魅する詩的な東方風情
                                         
      
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中国庭園 人を()する東方風情(Adobe Acrobat eBook)






 桂林山水
作者 楼慶西
訳者 章輝夫
ダウンロード版価格 1,260円(税込)
文字数/ページ数   100千字/142P


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 本の内容
華麗で荘厳な秦の始皇帝の阿房宮、天地宇宙を追求してつくられた漢の武帝の上林苑、北京の紫禁城西苑、頤和園、円明園、風土と自然園景の画趣を映し出した文人墨客の私人庭園…。中国の古典庭園はどのように形成され、発展してきたのか?中国庭園にどのようなタイプがあるのか?それらの共通点と相違点はなにか?

「世界文化遺産」に登録されている頤和園は中国で最も保存状態のよい皇家庭園 清朝最大の離宮式皇家庭園・諧趣園の全景 円明園内の廃墟になった西洋楼区 円明園禊賞亭内の曲水


 目次
◎ 中国庭園の形成と発展/5
狩猟と敬神/7
統一国家の象徴/9
山水に情を寄せる/11
盛世の楽園/15
壺中天地/18
移天縮地/21
◎ 明・清の私家庭園/23
江南の私家庭園/24
江南の私家庭園の造園条件/25
江南の名園/29
北方の私家庭園/41
造園の概況/41
北方の名園/44
私家庭園の造園手法/51
バラエティーに富んだ配置/52
自然山水を模倣/56
細部処理を重視/60
◎ 明・清の皇家庭園/67
概観/69
皇城御苑/69
避暑離宮/72
北京西北郊外庭園区/74
名園/77
紫禁城の御花園/77
寧寿宮花園/81
円明園/83
清?園(頤和園)/89
承徳の避暑山荘/98
皇家庭園と私家庭園の比較/105
◎ 造園名人と造園理論/109
◎ 庭園意境の美/113
庭園の意境づくり/113
象徴と比喩/114
詩情画意の追求/116
各地の名勝古跡の集大成/121
寺廟・古刹、商舗街・酒屋など/123
観賞の角度/125
動観と静観/125
天地を俯仰/126
感官の享受/127
四季の美景/129
◎ 名園の略奪と復興/131


 著者の話
中国の庭園に身を置くと、その東方特有の情趣に魅せられる ? 静かな園内をゆっくり見ながら歩くと、西洋の建築より加工が細かく、曲線が美しく、含みがあり、静寂であり、大自然の風光と比べると、より人間性を追求し、一石一木にも文化的意味が含まれていることに気がつくだろう。

中国庭園の美はそれが文化、芸術と融合していることにある。北方の皇家庭園は、一般に小橋の下に水が流れ、道が曲がりくねり、幽静で、美しいたたずまいを見せているだけでなく、また壮大な宮殿式建物群があって、皇家の堂々とした風格を示している。現存するものとしては北京の頤和園がその代表格である。

江南一帯の私家庭園 ? 留園、拙政園、網師園などは美しい自然山水や植生によって、北方庭園と異なる情趣を出し、その庭園の多くは官吏、豪商、文人の私宅に属し、家屋、庁堂(大広間)、書房などがあれば、また亭、廊、?(水際に建てられた亭)、閣、山水、植物などからなる勝景もある。

これら宅園は大きくはないが、自然山水を模し、都会のなかに山林を再現し、詩情画意に満ち、かしましき俗世間から離れ、自然のなかに心の安らぎを求めている。

庭園はさまざまな形式があるが、いずれも安定、自足、幸せな生活状態を示しており、一種の生活の芸術であると言うことができ、またある面から古代の中国人の人生観、宇宙観および異なる階層の生活様式、人格、審美観などを反映している。

中国の古代において、上は帝王、下は富裕な階層まで庭園という生活空間をもつことを一種の楽しみとしていた。園内で、政務をとり、客をもてなし、狩をし、遊び、読書し、碁を打ち、茶を飲み、歌をうたい、詩を詠み、絵を書き……時が経つにつれ、豊富な庭園文化となっていった。多くの文人雅士や園主がじかに造園に参与するようになるにつれ、造園についての書籍が世に出るようになる。

明代(1368?1644)の計成(1582??)が著した「園治」はその代表作である。この本に書かれている造園技術、庭園知識、造園経験および造園の理論的論述は現在の人びとが中国古代の造園を理解するうえでのカギとなっている。文人と工匠が理論、技術の面で協力したからこそ、中国の特色を持つ環境美学を体現した中国庭園芸術が中国古典文化の一つの手本となることができたのである。

中国の庭園芸術は意境をつくることを重んじ、庭園内の山、水、植物、建物およびそれらからなる空間関係は物質的環境であるだけでなく、一種の精神的な雰囲気をつくり出している。

造園者は象徴と比喩、詩情画意の追求、各地の名勝古跡の集中および寺廟・古刹、商舗街・酒屋の建造などの造園手法を通じて、自然の雅致の美学的境地の創造を追求し、庭園と中国古代の文学、絵画、演劇をむすびつけ、そこに示されている奥深い意境は中国の伝統文化のすぐれた点でもある。

中国の古典庭園は一種の伝統的な文化、芸術として、長い歴史を有するだけでなく、アジアの近隣の韓国、日本にも大きな影響を与えてきた。鮮明な民族的特色をもつ日本の古代庭園はその発展の過程でたえず中国の古典庭園芸術の神髄を吸収してきた。

1699年12月の最後の日、フランス宮廷は中国の大型祭日祝典形式で新世紀の到来を迎え、欧州の文化史上注目すべきことば ? Chinoiserie(中国の風格) が現れ、一時、中国の磁器、壁紙、刺繍、服装、家具、建築などがイギリス、フランスに代表されるヨーロッパ諸国を風靡した。

中国の庭園芸術もこれにともなって、欧州に伝わった。その影響をとくに大きく受けたのはイギリスとフランスであり、さらにドイツ、スウェーデン、ロシアなどがあり、欧州の伝統的な幾何学的様式の庭園は自然風景式庭園に変わりはじめた。

中国の古典庭園はどのように形成され、発展してきたのか。中国庭園はどのようなタイプがあるのか。それらの共通点と相違点はなにか。中国庭園は長期の実践を通じて、どのような経験を積み、どのような造園理論を創り出したのか。それでは、まず中国庭園に行ってみよう。

 

                               

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